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2021年12月の記事は以下のとおりです。

ジェットストリーム 3色ボールペン SXE3-507

新たなジェットストリーム・3色ボールペン(SXE3-507)が発売された。こちらのペン、軸と芯に、2つの大きな特徴を持っている。

ジェットストリーム 3色ボールペン SXE3-507

まず、一つ目、構造上の特徴は、黒色が後端ノック式になっていることだ(赤・青は通常のレバー式)。従来の多色ボールペンは軸側面のレバーを下げて芯を出すが、このペンの黒インクでは単色ボールペンと同じような感覚で、軸のお尻をノックして芯を出すことができるようになっている。出した芯は、お尻を再度ノックするか、他の色のレバーを引き下げることによって、戻すことができる。

ノック部拡大

中を分解してみると、黒色のリフィルの刺さる位置が、赤色や青色に比べてわずかに円の中心寄りに位置している。これは後述する黒色増量芯のブレの緩和にも寄与していると見られる。

軸の内部構造

次に、二つ目、インクの面での特徴は、黒色の替芯にインク増量の新開発の芯(SXR-ML-05、SXR-ML-07)が使用されていることだ。外形は従来の多色用替芯(SXR-80系列)と同じであるが、パイプの内径が広く、従来品に比べてインクがたくさん入っている(従来比70%増)。芯が軸に刺さる部分(後端)の内径は従来芯SXR-80と同じになっており、互換性がある(※)。したがって、増量インクの替芯だけを購入して、従来のジェットストリーム多色・多機能ペンに刺すこともできるようになっている。

増量芯と従来芯を見比べてみると、増量芯の方がインクの円柱の幅が広く、またインクの色もくっきりと見え、パイプの厚みが薄くなっていることが分かる。

増量芯(SXR-ML-05)と従来芯(SXR-80-05)の比較

一方、パイプが薄くなった分、芯の曲げに対する剛性は低くなっている。同じくらいの力で芯を曲げてみると、増量芯の方がよく曲がる。芯の曲がりやすさは筆圧をかけたときのペン先のブレに繋がる。先ほど述べたように、黒芯の差し込む位置がやや中央寄りとなっており、ペン芯の曲げが緩和される構造となっているが、実際に筆記してみると、弱めの筆圧だと違いはほとんど感じられなかった一方で、コピー用紙に窪みができる程度の強い筆圧で書くと、増量芯のみ、ペン先が筆圧によって少し引っ込む現象が見られた。

※ 公式発表では、0.7mm増量芯(SXR-ML-07)とジェットストリームF(SXE3-601-05)の組み合わせのみ不可となっている。

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