シグノ(キャップ式)に新色12色登場
シグノ(キャップ式)に新色12色が登場した。キャップ式のゲルボールペンは縮小傾向なのかなと思っていたが、まだまだ健在のようだ。各色とも、ボール径は0.38mmのみ。
それでは、それぞれの色をチェックしていこう。
まずはライトピンク。シグノにはピンクと名の付く色がすでに3色あるが、そのいずれよりも明るい色。サラサのミルクピンクが近い。
紫系統の2色。「ライラック」は、明るく赤みを帯びた紫。サラサのミルクパープルが近い色だ。「パープル」はシグノの紫よりも赤みを帯びた色で、サラサの紫が近い。もともとシグノに“紫”があるが、こちらはいわゆる“バイオレット”で、青みを帯びた紫色だ。
続いて「プルシアンブルー」。青よりも深く、ブルーブラックよりも明るい色味。ありそうでなかった色だ。色相的にはサラサのブルーブラックが近そうだが、明度は全く異なる。
「ブルーグリーン」はその名の通り青と緑の中間色。シグノのエメラルドより明るく、青色寄りだ。一方、サラサのブルーグリーンと比べると、緑色寄りだ。
「アップルグリーン」は薄い黄緑色。字を書いても読みづらい。シグノにはライムグリーン、サラサにはライトグリーンという黄緑系の色があるが、そのいずれよりも薄く明るい色だ。
「イエロー」もまた字を書くにはふさわしくない非常に明るい色。シグノ、サラサのいずれにも黄色系の色があるが、いずれも可読性を考慮していて山吹色のような色である。それに対して、この「イエロー」は正真正銘の真っ黄色だ。
茶系3色。薄い方から、「ベージュ」「カーキ」「ブラウン」。「ベージュ」は「イエロー」同様、薄すぎて字を書いても読めない。「カーキ」「ブラウン」は同系色で、「カーキ」の方が明るい。色相的にはシグノ・ブラウンブラックやサラサ・茶よりも黄色寄り。またこのどちらよりも明るい色だ。
最後にグレー系2色。シグノにはこれまでグレー系の色はなかった。サラサのグレーと比べると、「グレー」はサラサよりも薄く、「ダークグレー」はサラサよりも濃い、そんな関係だ。
ゲルインキボールペンの多色化が進むご時世、シグノも31色という大所帯になってしまった。かつてのハイテックCのように、後になって縮小……なんてことにならないことを祈るばかりである。
最後に、シグノの“なくなってしまった”色で締めくくろう。この波に乗って、この2色も復活してほしいところだ。