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タグ「ゲルボールペン」の検索結果は以下のとおりです。

サラサクリップ3C

ゼブラから新発売となった3色ゲルインキボールペン。

サラサクリップ3C

サラサインクを搭載した3色ボールペンには、「サラサ3」という製品がすでにあるが、それよりも軸がスリムになっているのが特長だ。サラサ3が軸径13.5mmであるのに対し、サラサクリップ3Cは軸径12.4mmで、1.1mm細くなっている。

従来品のサラサ3(上)との比較

この細さを実現したのは、ノック部の内部構造にある。芯を出して戻す動作にはバネが必要で、従来そのバネはリフィルの外周側に位置していた。しかし、このサラサクリップ3Cでは、そのバネを隣り合うリフィル間のデッドスペースとなっていた位置に移動させることにより、スリムな軸を実現している。

ノック部拡大

しかし、12.4mmという軸径は、ずば抜けて細いわけではない。例えば、パイロットから発売されているジュースアップ3は軸径10.7mmで、サラサクリップ3Cよりもずっと細い。

もう一つの特徴に、このサラサクリップ3CはJK芯を搭載しているのである。ジュースアップ3、スタイルフィット、サラサマルチなど、多くのゲルインク多色ボールペンで使用されているリフィルはその直径が3.0mm(パイロットは3.1mm)であるが、このJK芯は直径3.6mm。筆記距離で見ると、例えば、サラサマルチで使用されている直径3.0mmのNJK-0.5芯は70mであるが、このサラサクリップ3CのJK-0.5芯は235m、3倍以上の筆記距離がある。

まずまずのスリムさと、ゲル多色ペンとしてはトップクラスの筆記距離、この2つの特長を合わせ持っているというところが、このペンの強みであると言えるだろう。

 

デザイン面では、頭冠部のトリコロールが目を引く。ノックレバーには着色されておらず、そのかわり黒・赤・青の色を示すパーツが取り付けられている。

黒インクはクリップを押し下げると出せるようになっている。クリップにはコイルバネ式のバインダークリップが採用されている。従来型のサラサ3で使用されている板バネ式バインダークリップに比べて繰り返し開閉したときの強度に優れている。

サラサクリップ3Cの頭冠部

製品名からも分かる通り、インクはサラサクリップと同じものが使用されている。

筆跡

シグノRT1の仕様変更

2021年4月から、三菱鉛筆のゲルインクボールペン「シグノRT1」の仕様が変更されている。カタログ上では、型番が「UMN-155」から「UMN-155N」に変わり、重量が11.1gから10.5gへと軽くなっている。

重さが変わっているということは、ペン軸の形状や材質、インク量など、大きく変わっているところがあるということになるが、どこが変わったのだろうか。

実物を比較してみると、どうもクリップ部分が変更となっているようだ。

仕様変更前(上)と仕様変更後(下)のシグノRT1

クリップの相手部分が、変更前はクリップと一体になっていたのに対し、変更後は上軸(本体側)と一体となっている。そして、クリップ側の突起が小さくなり、“相手側”の突起がなくなっている。また、この突起の削減に伴ってか、クリップの角度も変更されているように見える。以上の変更でクリップまわりの構造が単純になったことにより、外から見える範囲では、クリップ部の構成部品数が3点から2点に削減されている。

クリップ部の比較

この変更により、クリップと上軸の接触部分が減ったため、筆記時にクリップ部品が揺れてカチャカチャと音が鳴る問題が軽減されている。

一方、インクの入っている量や書き味を見る限り、インク側に変更はないようだ。

ユニボールワン(三菱鉛筆)

三菱鉛筆からこのたび発売されたゲルインキボールペン。これまで、三菱鉛筆のゲルインキボールペンには「シグノ」という名前が付けられてきたが、この製品には付けられていない。

ユニボールワン

軸の色は基本的にオフホワイト。黒インキのみ黒色軸が用意されている。金属でできたクリップが特徴的だ。

 

まず、このペン最大の特徴とされる色の濃さを見てみよう。色味が異なるので単純比較はできないが、ユニボールワンの黒は従来のノック式シグノ(スタイルフィット)よりもわずかに色が濃く、シグノDX(キャップ式シグノ)と同じ程度の濃さとなっている。その一方、赤、青、緑インクはさほど濃いとは言えず、スタイルフィットと同等かそれ未満である。紙質やボール径にも依存するのかもしれないが、既存品と比べて濃いとははっきりと言えるかというと微妙な感じだ。

インクはやや水っぽく、ほかのゲルペンよりは少しだけ太めの線幅となる。筆記抵抗はシグノRT(≠RT1)やスタイルフィットと同程度である。

シグノとの比較。色の濃さの違いはわずかで、スキャン画像ではほとんど判別できない。(すべて0.38mm)

このペンの凄さは色の濃さよりもむしろ速乾性かもしれない。速乾ゲルボールペンとしては、これまでにエナージェルやサラサドライといった製品が出ているが、それらと同等の速乾性を有している。エナージェルやサラサドライは染料インクで耐水性がなかったが、このユニボールワンは顔料インクで耐水性もばっちり。高い速乾性と耐水性を両立させた、はじめてのゲルインキボールペンであると言えよう。

サラサドライとの比較。筆記後すぐに指でこすった結果。

リフィル(UMR-38S、UMR-05S)はシグノRTなどと同じ300系。サラサやエナージェルなどと互換性がある。

サラサマークオンの速乾性がすごい

サラサマークオン

ゼブラから「サラサマークオン」と呼ばれるゲルインキボールペンが発売された。上から蛍光ペンでなぞっても筆跡がにじまないことを売りにしたペンだ。

しかしこのペンの特徴はそれだけではないようだ。「蛍光ペンでにじまない」ことの副次的な効果なのか、速乾性も高いレベルで有しているのである。

筆記後、すぐor一定時間をおいて指でなぞった結果
(※分かりやすくするため、コントラストを強めにしている)

上は、通常版のサラサ、速乾性が売りのサラサドライ、そしてこのサラサマークオンの速乾性をテストした結果である。すると、サラサマークオンは、サラサドライには及ばないものの、高いレベルで速乾性を有していることが分かる。コピー用紙の上では、1、2秒経てばもう掠れることはない。

筆跡を水でなぞった結果

これまで、速乾性を謳ったゲルインクペン(サラサドライ、エナージェル)は水性染料インクであり、その代償として耐水性を失っていた。しかし、このペンは水性顔料インクであり、耐水性と速乾性を両立することができている。これは、地味にすごいことではないだろうか。

廃番のサラサ4・サラサ3+Sが通販限定で復活

 数年前に廃番となったサラサ4・サラサ3+Sだが、通販限定で復活している模様だ。通販といっても、Amazonなどの総合通販サイトではなく、アスクルやたのめーるのようなオフィス用品通販サイトで取り扱われている。アスクル・たのめーるなどは法人向けなので、個人ならば相当する個人向け通販サイト(ロハコ・ぱーそなるたのめーるなど)で購入する必要がある。
 個人向け通販サイトでサラサ4・サラサ3+Sを購入できるサイトを以下にまとめた。
サイト名 サラサ4 サラサ3+S 相当する
法人向けサイト
透明 透明
ロハコ アスクル
ぱーそなるたのめーる たのめーる
マイカウネット カウネット
ココデカウ フォレストウェイ
●=取り扱いあり -:取り扱いなし
廃番前に存在したオレンジ軸の再販はない模様
 廃盤

ダイソー ゲルインクボールペン(キャップ式No.15&ノック式No.12)


 ダイソーで売られている2本で100円+税。店頭で見た限りでは、色はシルバーのみ、ボール径は0.28mmと0.38mmの2種類の展開。
 軸のデザインについては、おそらくラミーのサファリを意識している。ただし、軸径はサファリよりもずっと細く、グリップ部で8mmくらいだ。


 ペン先はニードルチップ。スラーピィもそうだったが、最近のダイソーはニードルチップをたまに見かける。


 書き味は良好。筆跡には耐水性があり、水性顔料インクを使用しているものと考えられる。パッケージには「Oil-based Ballpoint Pens」と書かれているが、筆跡から溶剤系の臭いはしないし、間違いだと思う(知る限り、市販されている油性ゲルボールペンはパイロットの宛名書きペンのみ。極細が発売されたらそれこそ一大事件だ!)。
 芯は全長116mm、直径約4.5mm。ナショナルブランド品だとシグノ・極細シリーズ(キャップ式)の替え芯(UMR-1系列)が近いが、長さが数mm、直径が約1mm異なる。少なくとも、シグノ極細シリーズとの互換性はない。

 さて、こちらの商品には兄弟ともいえるノック式ボールペンがある。それがこちらだ。


 シルバーとブルーの2本セットで100円+税。店頭で確認できた範囲では、ボール径は0.38mmと0.5mmの2種類の展開だ。


 こちらも書き味は良好。筆記抵抗としてはシグノRTのような従来型のゲルボールペンに近い。中抜けなどは目立たず、筆跡は安定している。また、耐水性があり、こちらも水性顔料インクの模様。なお、ペン先は普通の砲弾型だ。
 芯形状は300系。ただし、チップ径が太めで、他の300系芯と完全互換ではない。例えば、シグノ(ノック式)の芯を本品に入れることはできるが、その逆は不可能だ。

シグノ(キャップ式)に新色12色登場


 シグノ(キャップ式)に新色12色が登場した。キャップ式のゲルボールペンは縮小傾向なのかなと思っていたが、まだまだ健在のようだ。各色とも、ボール径は0.38mmのみ。

 それでは、それぞれの色をチェックしていこう。


 まずはライトピンク。シグノにはピンクと名の付く色がすでに3色あるが、そのいずれよりも明るい色。サラサのミルクピンクが近い。


 紫系統の2色。「ライラック」は、明るく赤みを帯びた紫。サラサのミルクパープルが近い色だ。「パープル」はシグノの紫よりも赤みを帯びた色で、サラサの紫が近い。もともとシグノに“紫”があるが、こちらはいわゆる“バイオレット”で、青みを帯びた紫色だ。


 続いて「プルシアンブルー」。青よりも深く、ブルーブラックよりも明るい色味。ありそうでなかった色だ。色相的にはサラサのブルーブラックが近そうだが、明度は全く異なる。


 「ブルーグリーン」はその名の通り青と緑の中間色。シグノのエメラルドより明るく、青色寄りだ。一方、サラサのブルーグリーンと比べると、緑色寄りだ。


 「アップルグリーン」は薄い黄緑色。字を書いても読みづらい。シグノにはライムグリーン、サラサにはライトグリーンという黄緑系の色があるが、そのいずれよりも薄く明るい色だ。


 「イエロー」もまた字を書くにはふさわしくない非常に明るい色。シグノ、サラサのいずれにも黄色系の色があるが、いずれも可読性を考慮していて山吹色のような色である。それに対して、この「イエロー」は正真正銘の真っ黄色だ。


 茶系3色。薄い方から、「ベージュ」「カーキ」「ブラウン」。「ベージュ」は「イエロー」同様、薄すぎて字を書いても読めない。「カーキ」「ブラウン」は同系色で、「カーキ」の方が明るい。色相的にはシグノ・ブラウンブラックやサラサ・茶よりも黄色寄り。またこのどちらよりも明るい色だ。


 最後にグレー系2色。シグノにはこれまでグレー系の色はなかった。サラサのグレーと比べると、「グレー」はサラサよりも薄く、「ダークグレー」はサラサよりも濃い、そんな関係だ。


 ゲルインキボールペンの多色化が進むご時世、シグノも31色という大所帯になってしまった。かつてのハイテックCのように、後になって縮小……なんてことにならないことを祈るばかりである。

 最後に、シグノの“なくなってしまった”色で締めくくろう。この波に乗って、この2色も復活してほしいところだ。


プラチナ ゲルボールペン GCR-100


GCR-100

 ダイソーで2本入り100円で売られているゲルインキボールペン。プラチナ万年筆製で、中国にある事業子会社が作っているようだ。
 メタリックな質感だが、金属は使っておらず、樹脂に銀色のフィルムを貼り付けているだけ。外観はブルーメタリックだが、これはその銀色の上に青色透明のプラスチックをかぶせているだけである。ダイソーでは見かけないが、製造国の中国では黒色や赤色も流通しているらしい(中国の通販サイトにあった)。


筆跡(上)。中段と下段はそれぞれ比較のためのサラサとシグノの筆跡。ボール径はいずれも0.5mm。

 インクは0.5mmの黒。他のゲルボールペンに比べてインクフローが良い。そのため、線幅は比較的太く、ダマが出がちだ。耐水性はあり、水性顔料インクを使用しているものと考えられる。
 リフィルは300系互換で、サラサJF芯やシグノ(ノック式)UMR芯などが入る。

サラサとシグノの色を比較

 サラサ20色とシグノ(キャップ式)19色を比較。ボール径は、サラサが0.5mm、シグノが0.38mm。サラサのミルクカラーとシャイニーカラーは入っていない。


クリックで高画質版を表示

 画像はスキャナで読み取ったものだが、スキャナの性能や表示するディスプレイの都合上、完全に色を再現できているわけではない。特に、サラサ・ライトピンクとシグノ・ピンクは全く正しい色が出ていないので注意(この辺りは後で詳しく述べる)。

■ 黒
 サラサ・黒は純粋なマットブラック。

■ ブルーブラック
 サラサ・ブルーブラックの方が、シグノ・ブルーブラックよりも色が濃い。また、シグノ・ブルーブラックは、サラサ・ブルーブラックに比べやや黄みがかっている。

■ 青系統
 サラサ・青は濃く、赤みがかかっている。サラサ・コバルトブルーとシグノ・青が似たような色味だが、サラサ・コバルトブルーの方がやや濃い。

■ 水色系統
 サラサ・ペールブルーはシグノにはない色で、青絵の具に白絵の具を混ぜたような色。一般的に言われる水色とは少し違う。
 シグノ・ライトブルーは素直な水色だが、サラサにはない色だ。
 サラサ・ライトブルーとシグノ・スカイブルーは同系色。サラサ・ライトブルーの方がやや明るい。

■ 青と緑の中間色
 サラサ・ブルーグリーンは水色より。シグノ・エメラルドは緑より。サラサ・ブルーグリーンの方が色が淡い。

■ 緑
 シグノ・緑はサラサ・緑に比べ黄みがかっている。シグノ・緑はサラサ・緑より明るい。

■ 深緑系統
 緑同様、シグノ・グリーンブラックはサラサ・ビリジアンよりもかなり黄みがかっている。シグノ・グリーンブラックの方が黒に近い。

■ 黄緑系統
 サラサ・ライトグリーンは、シグノ・ライムグリーンよりも明るく、黄色がやや強い。

■ 黄系統
 サラサ・黄とシグノ・ゴールデンイエローは、どちらもオレンジよりの黄色。完全に黄色だったら読めないので、このような色味にしてあるのだろう。シグノ・ゴールデンイエローの方がわずかにオレンジ寄り。

■ オレンジ系統
 サラサ・オレンジとシグノ・オレンジはほぼ同じ色。また、サラサ・レッドオレンジとシグノ・マンダリンオレンジもとても近い色味だ。

■ 赤
 シグノ・赤は、サラサ・赤よりも濃く、青みがかっている。

■ ピンク
 最初にも書いたように、サラサ・ライトピンクとシグノ・ピンクの色は正しくスキャンできていない。この2色はどうも蛍光色のような成分が入っていて、それがスキャナで読み取れないようだ。サラサ・ライトピンクとシグノ・ピンクはどちらも蛍光色っぽい明るいピンクだが、サラサ・ライトピンクの方が色が濃い。
 サラサ・ピンクは赤よりのピンク、シグノ・ベビーピンクは紫よりのピンクである。
 シグノ・ピュアピンクは紫色に近いので、次で説明する。

■ 紫系統
 (赤寄り)サラサ・マゼンタ~シグノ・ピュアピンク~サラサ・紫~シグノ・紫(青寄り)という色味の関係になる。
 シグノ・ボルドーブラックはサラサ・マゼンタを思いっきり黒く暗くしたような色だ。

■ 茶色系統
 サラサ・茶、シグノ・ブラウンブラックの両方とも濃いめの茶色。シグノ・ブラウンブラックの方が濃く、黒に近い。

■ 灰色系統
 サラサ・グレーは上に掲載しているサラサ20色の中では最も薄い。シグノには灰色系統の色はない。

サラサドライ


サラサドライ 0.4mm 黒

 速乾性のサラサ。軸のデザインがジェットストリームっぽいと言われているが、個人的には(日本では)廃番になったシグノ207っぽいと思う。


筆跡。染料インクで、顔料のサラサクリップより滲む。

 普通の紙であれば、書いた瞬間に乾く。左利きの人でも擦れることはないだろう。ただし、表面加工されたツルツルの紙だと、さすがに一呼吸待たないと乾かない。同じく速乾性を謳うエナージェルと乾く速さを比べてみたが、サラサドライの方がほんの少し速いかなというくらいで大した違いはなかった。

 通常のサラサが水性顔料インクを採用しているのに対し、サラサドライは水性染料。そのため、通常のサラサと違って耐水性はない。また、裏抜けもしやすいようだ。エナージェルも染料だし、紙の上に色料が乗っかる顔料での速乾性は難しいのかもしれない(エナージェルは染料だからこそできる方法で速乾性を実現しているようだ)。

 替え芯(JLV芯)は、JF芯と同形状。すなわち300系で、シグノ(ノック式)とかエナージェルとか、その他諸々の300系互換芯がサラサドライ軸に入る。

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