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ボールサインノック

 サクラクレパスが送り出すノック式ゲルインキボールペン。1本150円(税抜)。全40種類。
 そもそもゲルインキボールペンを最初に開発したのはサクラクレパスなのだが、他社にシェアを奪われ伸び悩んでいるのが現状である。そんな中、満を持して(?)送り出されたボールペンである。
 サクラクレパスのノック式ゲルボールペンは「グロッソ」なるものを使ったことがある。不良品だったのかもしれないが、インクが頻繁に途切れるひどいものだったので、どこまで進化しているのか期待大である。
 ここでは、ボール径0.4mmの黒インクを紹介。



 軸は女性的で独特なデザイン。ノック側(上部)は細く直径8ミリ強。グリップ部は太くなり直径11ミリほどである。グリップには透明エラストマーを採用。滑り止めになっている一方で、べた付きはない。ペンホルダーには差しやすいかもしれない。クリップはかなり小ぶりなもの。クリップと軸のあいだに必要以上の隙間が開いていて(個体差?)、保持力は弱そうだ。


インク
 同じ水性顔料ゲル・ノック式のサラサクリップ 0.4mm(以下サラサ)や、シグノRT1 0.38mm(以下シグノ)と比較しながら見ていく。なめらかさはサラサ以上、シグノ以下といった印象。インクが紙に良く染み込む感じで、柔らかい書き味である。また、線の太さの強弱が付きやすい。水性(ローラーボール)に近いものがあるかもしれない。
 水性顔料インクで、耐水性、耐アルコール性はともにあり。耐アルコール性の結果から推測して、耐光性も同様にあるものと思われる(未検証)。

互換性
 ボールサインの芯は、JISにおけるJ型。サラサJF芯やシグノUMR-8*芯(K型)と全長は同じだが、芯径が数ミリ細い。そのため、ボールサイン芯をサラサ、シグノRT系、エナージェル、ジェットストリームなどの軸に入れられる一方で、逆にサラサなどの芯をボールサイン軸に入れることはできない。

 直接の競合はここでも比較したサラサやシグノになるのだろう。簡単に使ってみただけだが、戦える実力は十分にあると思う。ただ、サラサやシグノはブランドとして定着しちゃっているし、営業力の差もあるし、そんなには売れないんだろうな。

セーラー万年筆 ゲルボールペン 0.38mm/黒

 ダイソーで売っているセーラー万年筆のゲルボールペン。100円+税で1本入りなので、特別に安いわけではない。グリップが太いのが特徴で、これがペン回しの世界では重宝されているらしい。ただ、ここではペンとしての性能に着目する。



 書き味は良い。なめらかさは、少しガリガリ気味だが必要十分。発色もしっかりとしている。良い意味でも悪い意味でも特徴がない。

下が水に浸した後
 耐水性には乏しく、水ににじむ。明記されていないが、水性染料インクを使っているものと見られる。

ゼブラSK-0.7芯の耐水性・有機溶剤耐性テスト

 ゼブラSK-0.7芯の耐水性ならびに有機溶剤耐性のテストを行った。試験方法は以下の通り。なお、用いたSK-0.7芯は2013年12月製である。

・耐水性試験 … 筆記後約1時間乾燥させ、水道水に約24時間浸す。
・有機溶剤耐性試験 … 筆記後約1時間乾燥させ、除光液(成分下記)に約1時間浸す。
※除光液の成分:アセトン、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、水、プロピレングリコール、パルミチン酸、エチルヘキシル、アボカド油

 結果を次の画像に示す。



 水に浸した方は、どの色も多少のにじみが見られるが、筆跡ははっきりと残っている。油性らしい耐水性を保持していると言えるだろう。
 有機溶媒の方は、赤色の筆跡が完全に消えた。黒、青、緑の筆跡は残っているが、退色がかなりひどい。そのため、さらに浸し続けたり、超音波で強力に洗浄したりすると、筆跡が消えてしまう可能性がある。

シグノ太字(1.0 mm)朱/UM-153.16



 丸付けに最適なボールペンである。軸にも「添削・チェック用」と書いてある。
 しかし、このペンは近ごろ廃番となってしまった。廃番になってから日が浅いので、文具店にはまだまだ在庫が残っているが、それが出払ったらもう手に入らないだろう。替芯はまだ生産しているようだが、いつまで保つかは分からない。

楷書って難しい……
 廃番となった今、問題となるのは代用品がないことである。シグノ極細シリーズの「マンダリンオレンジ」やサラサクリップの「レッドオレンジ」のように赤みがかったオレンジ色はあるが、朱色とは少し違うし、そもそも太字ではない。失って初めて分かるありがたみ、「朱色」は意外と貴重なのであった。

サラサの青とコバルトブルー

 ゲルインキボールペンの雄といっても過言ではないゼブラ「サラサクリップ」だが、青色だけ少し変わった色をしている。

 上の画像(1a)を見ていただければわかるように、青色が濃くて紫がかった色になっているのだ。ゲルインキというよりは油性の青(1b)といった感じの色合いだ。これはこれで渋くて良いのだけど、これ以外の色はいかにもゲルインキらしい鮮やかな色なので、アンバランスな感じも否めない。
 それでは、他のゲルインキボールペンに見られるような、鮮やかな青はサラサにはないのだろうか。
 実は、コバルトブルー(2a)がその役割を果たしている。三菱鉛筆「シグノ」の青(2b)と比べると、近い色をしているのがわかる。

◆ ◆ ◆

 最後にまとめてもう一度。

ノートの罫幅

 市販されている横罫ノートの罫幅は7mm(A罫)や6mm(B罫)が主流なのだけど、個人的にはどうも狭すぎでしっくりこない。あの中に画数の多い漢字を入れるのは至難の技だ。僕の字が大きいだけかもしれないけど、とめ・はね・はらいをきっちりと書くためには6~7mmでは足りないと思う。
 個人的には最低でも7.5~8mmくらいは欲しいのだけど、そういった商品は少ない。このノート良いなあと思って、罫幅を見たら6・7mmしかないこともしばしば。靴を買おうと思ったら欲しいサイズがなかったときのような、残念な気分になる。
 結局、7mmで妥協してしまうのだけど、いざ書くとやっぱり窮屈な感は否めない。他人からしたらどうでもいい話なのかもしれないが、わりと切実。メーカーに要望を送ろうかな。

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