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沿岸バスのサロベツ線が廃止

北海道の北部、日本海側を拠点とする沿岸バスは、豊富町中心部と日本海沿いの稚咲内地区を結ぶ「サロベツ線」について、今年の3月31日を最後に運行を終了すると発表した。

豊富町市街地を出てからは行先の稚咲内まで目立った集落はなく、そしてその稚咲内もごく小さな集落。途中でサロベツ原野観光の拠点となるサロベツ湿原センターを経由するものの、1日2~3往復しかない路線バスを利用する観光客もさほどいるとは思えず、利用客は廃止に値するほどわずかであったのは想像にかたくない。

サロベツ線は当サイトでも少しだけ紹介しているが、茫漠とした原野の中を走り抜け、そして小さな漁港へとたどり着くこのバス路線は、他に類のない寂寥の混じった旅情を否応なく掻き立てるものだった。

サロベツ湿原センター前停留所に到着するサロベツ線のバス

旅客が少なく廃止となった地方のバス路線は、市町村のコミュニティバスやデマンド交通によって代替されることも多いが、このサロベツ線に関しては今のところ代替交通の情報は発表されていない。

宗谷バス 天北宗谷岬線のダイヤ改定

宗谷バスの天北宗谷岬線。稚内から宗谷岬、猿払、浜頓別、中頓別を経て、音威子府に至るバス路線だ。宗谷岬付近を除き、1989年に廃止されたJR天北線のルートを引き継いでいる。

その天北宗谷岬線のダイヤが2019年10月に改定された。内容は本数が半分近くになる大幅な減便。輸送量が著しく少なく、補助金を打ち切られたためだ(※)。

減便後のダイヤは、地元の高校生の通学需要や、都市間バスへの接続に必要な最小限の便だけを残した格好となっている。一方、本路線の一つの大きな収入源であろう宗谷岬への観光需要には適さないダイヤとなっており、稚内方面から行き来する場合だと1日に2往復しか乗車できる便がない。稚内~宗谷岬だけを走る便があっても良さそうだが、特別に区間便を仕立てるほどの需要があるかと言われると微妙で、肝心の「天北宗谷岬線」の需要を食ってしまう弊害もあるので、その実現は望み薄だろう。

天北宗谷岬線のダイヤの改定前後での比較(クリックで拡大)

※ 厳密に言うと、「輸送量が少ないから」は正確ではない。輸送量が少ないのは前からのことで、地元自治体が回数券を購入することにより、輸送量が補助金基準を満たしているように見せかけていた。しかしながら、実態が伴わないことを会計検査院に指摘され、補助金を打ち切られてしまった、というのが正確な内容だ。

関西本線の代行バス

 2017年台風21号の影響で、10月から翌年1月上旬まで、関西本線の柘植~亀山間が不通となっていた。そのあいだ、代行バスが運転されていた。
 12月のある日、この代行バスに乗車した。バスの運行は沿線の数社で分担されており、このときは三重交通の大型バスで運行された。


柘植駅前に停車する代行バス

 ルートは緩急に富んでいた。柘植駅を出て、駅前の県道を通り、柘植ICから名阪国道に入る。その後、板屋ICで名阪国道の旧道に入り、加太駅付近の路上で乗降取り扱い。その後、向井ICから関ICまで名阪国道を再び走って、関駅前広場で乗降取り扱い。そして、国道1号線と県道565号線を経由して亀山駅へ。こんなルートだ。
 特に、加太駅の前後では、片側1車線もないような、狭隘な道を通る。とても大型バスが通るような道ではないが、加太駅に立ち寄れる道が他にないので仕方なかったのだろう。

三重交通バス曽爾高原線の迂回運行


 三重交通バス20系統、名張駅前~曽爾高原。高原がすすきに彩られる10月、11月限定で運行される便だが、県道81号名張曽爾線における土砂崩れのため、今年は一時的に迂回運行されていた。


迂回ルート

 本来のルートは名張駅から県道81号線を南進するルートだが、迂回路はかなりの遠回りで、宇陀市の榛原地区を経由するルートだった。通常50分のところ、90~120分かかるとされていた(ただし、実際に乗車したところ、80分程度で走っていた)。

 なお、現在、県道81号線の通行止めは解除されている。

「スルッとKANSAI 3dayチケット」で端っこを目指す~(3)最南端編

 「3dayチケットで端を目指す旅」の最終日、3日目は、最南端を目指す。


 スタートは、南海難波駅。ここで、9時45分発の特急サザン・和歌山市ゆきに乗車する。たまには追加料金を払って指定席に乗ろうかと思ったが、自由席が空いていたので結局そちらにする。


 10時44分、和歌山市駅に到着。悲しいことに、いつ来ても人があまりいない。れんが造りの豪華な駅舎が取り壊されるとのことだが、この人通りでは致し方ない。
 ここでバスに乗り継ぐが、発車時刻まで時間があるので、昼食をとったりする。


 11時56分、和歌山バス116系統、藤白浜ゆきに乗車する。和歌山市駅を出たあと、中央通りを南下していく。休日ではあるが、県庁前停留所などでは人の乗り降りが多い。
 和歌浦交差点を左折、紀三井寺交差点を右折し、海南市内へ。途中、マリーナシティを経由して、12時46分、海南駅前停留所に到着。大半の路線バスはここまでの運行だが、この116系統はさらに南へ。もはや、自分を含めて乗客はたった2人。住宅街の中の細い道を抜けていく。
 そして、12時50分、終点のひとつ手前の藤白南停留所に到着。ここが3dayチケットで行くことのできる最南端だ。下車する。


 辺りは住宅地となっていて、これといって何かがあるわけではない。休日の昼下がり、ひっそりとしている。
 終点の藤白浜停留所はわずか100メートル先にあるので、そちらまで歩く。海が近く、酒造会社や石油工場がある。


 それらに挟まれるように、和歌山バスの事務所がある。先ほどまで乗ってきたバスが、折り返すために待機していた。

「スルッとKANSAI 3dayチケット」で端っこを目指す~(1)最北端編

 今季限りで廃止が決定した「スルッとKANSAI 3dayチケット」で、この切符で行ける「端っこ」を、東西南北の4方向にわたって訪問した。

 1日目は最北端を目指す。
 この日のスタートは京阪・出町柳駅。朝7時40分、駅前のバス停には人だかりができている。アウトドアウェアにリュックサック、登山の格好をしている人が目立つ。


 さて、そのような登山者とともにこれから乗るのが京都バス10系統。冬期を除く土休日に1日2往復だけ運行されている便だ。2往復とはいえ乗客は多く、臨時便も出て2台での運行だ。自分は1台目の方に乗車する。2台あるので、座ることこそできないものの、ひどい混雑というほどでもない。
 7時45分、定刻通りに2台のバスが出発。駅を出ると、高野川沿いの道をひたすら北上していく。いくつものバス停を経由するが、乗り降りする人はいない。
 花園橋交差点を右折し、比良山系の山々へ分け入っていく。他の路線バスとは異なり山間の集落は経由せず、新道を通る。八瀬、大原といった観光地も巡るが、乗り降りする人は少ない。
 大原をすぎると峠越えの区間に入る。「途中峠」という変わった名前の峠を越えると滋賀県に入る。カーブが連続し、勾配は急で、バスはうなりを上げながら走る。
 出町柳を出てちょうど1時間経った8時45分、坊村というバス停に着く。比良山系の最高峰、武奈ヶ岳の登山口があるところで、登山の格好をした客はここで一斉に降りる。出町柳から30kmほど、路線バスとしては結構な距離をすでに走っている。千円札が運賃箱に次々と放り込まれていく。
 車内は一気に空き、空席も出てくるほどに。臨時の続行便はここまでの運行で、続行便から数人が乗り移ってくる。
 坊村を出ると、バスはさらに北上。徐々に地形が緩やかになり、谷底が広くなってくる。
 そして、9時10分ごろ、バスは終点である朽木学校前停留所に到着。数人が下車する。ここが3dayチケットの「最北端」だ。


 住所としては、滋賀県高島市。2005年に合併するまでは朽木村というところだった。あたりは村の中心地区で、停留所の周囲にはコンビニや道の駅がある。道の駅では、何かのイベントが行われている。
 そうこうしているうちに、バスは復路便として再び出町柳駅へ。それには乗らずに、後ろ姿を見送る。次に出町柳ゆきの便が出るのは、7時間半後の17時、日が沈む頃合いだ。


(2)最西端・最東端編へ

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